- 2026年10月16日
骨粗しょう症はなぜ早期発見が大切? ― 骨折する前に骨密度を調べましょう
「骨粗しょう症は高齢になってからの病気」
「骨が弱くなれば、何か症状が出るのでは?」
そう思われている方も多いのではないでしょうか。
実は、骨粗しょう症は自覚症状がほとんどないまま進行し、骨折して初めて気づくこともある病気です。
今回は、骨粗しょう症を早期に発見することの大切さと、骨密度検査についてご紹介します。
骨粗しょう症とは?
骨粗しょう症は、骨の強度が低下し、骨折しやすくなる病気です。
骨は一度作られたらそのままというわけではなく、古い骨が壊され、新しい骨が作られる「骨の新陳代謝」を繰り返しています。
加齢や女性ホルモンの減少などによって、このバランスが崩れると、骨密度が低下し、骨折しやすくなります。
特に閉経後の女性では、女性ホルモンの減少によって骨密度が低下しやすくなるため、注意が必要です。
骨粗しょう症は痛みがなくても進行します
骨粗しょう症そのものは、通常、痛みなどの自覚症状がありません。
そのため、骨密度が低下していても、日常生活では気づかないことがあります。
そして、転倒した際に手首や太ももの付け根を骨折したり、日常のちょっとした動作で背骨を骨折したりすることで、初めて骨粗しょう症が見つかることもあります。
「痛みがないから骨は丈夫」とは限らないのです。
骨折すると、日常生活に大きな影響が出ることも
骨粗しょう症で特に注意したいのは、背骨(椎体)や太ももの付け根(大腿骨近位部)の骨折です。
背骨の骨折では、腰や背中の痛みが生じたり、身長が縮んだり、背中が曲がったりすることがあります。
また、太ももの付け根を骨折すると、手術や入院が必要になることが多く、歩行能力が低下する場合もあります。
高齢の方では、骨折をきっかけに、それまでできていた日常生活の動作が難しくなることもあります。
さらに、一度骨折すると、その後に別の骨折を起こすリスクも高くなることが知られています。
だからこそ、骨折してからではなく、骨折する前に骨の状態を知り、必要な対策を始めることが大切です。
どんな人が骨密度を調べた方がいい?
特に、次のような方には骨密度検査をおすすめします。
- 閉経後(とくに65歳以上)の女性、70歳以上の男性
- 関節リウマチなどの病気がある方
- ステロイド薬を継続して使用している方
- 過去に軽い転倒などで骨折したことがある方
- 最近、身長が縮んだと感じる方
- ご両親に大腿骨近位部骨折の既往がある方
もちろん、これらに当てはまらない方でも、骨折リスクや病歴によっては検査が必要になることがあります。
骨粗しょう症は高齢の方だけの病気ではありません。
特に関節リウマチやステロイド治療中の方では、比較的若い年齢から骨の健康に注意する必要があります。
骨密度検査(DXA・DEXA)で骨の状態を確認しましょう
骨粗しょう症の診断には、骨密度検査が重要です。
当院では、GEヘルスケア製の骨密度測定装置「LUNAR PRODIGY」を導入し、DXA(DEXA)法による検査を行っています。 骨密度測定装置についてはこちら
DXA法は、微量のX線を使用して骨密度を測定する方法で、骨粗しょう症の診断に広く用いられています。
当院では、腰椎や大腿骨近位部の骨密度を測定することができます。
検査はベッドに横になって受けていただくもので、痛みはなく、被ばく量も少ない検査です。
なお、骨粗しょう症の診断や治療の必要性は、骨密度だけでなく、年齢や骨折歴なども含めて総合的に判断します。
骨粗しょう症は、早く見つければ対策ができます
骨密度が低下していても、早期に発見することで、生活習慣の見直しや適切な治療につなげることができます。
骨粗しょう症の予防や治療には、適切な栄養摂取、運動、転倒予防などが大切です。
また、骨折リスクが高い方では、内服薬や注射薬による治療を行うことで、将来の骨折リスクを減らすことが期待できます。
当院では、DXAによる骨密度検査に加え、必要に応じて骨代謝マーカーなどの血液検査も行い、骨の状態や治療効果を評価しています。
骨密度を測定することがゴールではなく、将来の骨折を防ぎ、健康な生活を長く続けていただくことが大切だと考えています。
「これまで一度も骨密度を測ったことがない」
「閉経後で骨粗しょう症が心配」
「家族が骨粗しょう症で、自分も気になっている」
このような方は、どうぞお気軽にご相談ください。
骨折する前に、ご自身の骨の健康について考えてみませんか?