- 2026年7月25日
- 2026年7月24日
JAK阻害薬とは? ― 生物学的製剤との違い
こんにちは。神戸市灘区のそうし内科・リウマチ膠原病クリニック院長の髙橋宗史です。
関節リウマチの患者さんから、
「JAK阻害薬ってどんな薬ですか?」
「生物学的製剤とは何が違うのですか?」
というご質問をいただくことがあります。
今回は、それぞれの特徴について分かりやすくご紹介します。
JAK阻害薬とは?
JAK阻害薬は、関節リウマチの炎症に関わる情報伝達(JAK-STAT経路)を抑えることで、炎症や関節の痛み・腫れを改善するお薬です。
一方、生物学的製剤は、TNFやIL-6など炎症を引き起こす特定の物質(サイトカイン)の働きを選択的に抑える薬です。
作用する仕組みは異なりますが、どちらも関節リウマチの炎症を抑え、関節破壊の進行を防ぐことを目的とした治療薬であり、高い治療効果が期待できます。
生物学的製剤との違い
最も大きな違いは薬の投与方法です。
JAK阻害薬
- 飲み薬(内服薬)
生物学的製剤
- 自己注射または点滴(当院では、通院負担や治療の継続しやすさなどを考慮し、基本的には自己注射をおすすめしています)
そのため、
「注射が苦手」
という方では、JAK阻害薬が選択肢となることがあります。
一方、生物学的製剤にも長年の使用実績があり、多くの患者さんで高い治療効果が得られています。
当院では、日本リウマチ財団登録リウマチケア看護師をはじめ、リウマチ診療に精通した看護師が自己注射の方法を丁寧にご説明いたします。初めて自己注射をされる方でも安心して治療を始められるようサポートしております。ご自身での注射が難しい場合には、院内で看護師が注射を行うことも可能ですので、お気軽にご相談ください。
どちらが優れているのでしょうか?
患者さんからよくいただく質問ですが、
「どちらが優れている」という単純な答えはありません。
年齢、合併症、これまでの治療経過、生活スタイル、妊娠希望の有無などを総合的に考え、一人ひとりに適した治療を選択することが大切です。
現在では、生物学的製剤、JAK阻害薬ともに関節リウマチ治療において重要な選択肢となっています。
当院では
当院では、最新の診療ガイドラインやエビデンスを参考にしながら、患者さん一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。
「飲み薬がよいのか、注射がよいのか」
「今の治療を続けた方がよいのか」
など、不安や疑問がありましたら、診察時にお気軽にご相談ください。