- 2026年6月26日
皮膚だけの病気ではありません ― 乾癬と関節痛の深い関係
こんにちは。神戸市灘区のそうし内科・リウマチ膠原病クリニック院長の髙橋宗史です。
乾癬は皮膚に赤みやかさつきが現れる病気ですが、皮膚だけの病気ではありません。
実は、乾癬の患者さんでは関節にも炎症が起こることがあり、「乾癬性関節炎」を発症することがあります。
皮膚症状が先に現れることがほとんどです
乾癬性関節炎では、多くの患者さんで皮膚症状が関節症状より先に現れます。
そのため、
- 「皮膚科には通っているけれど、関節痛は年齢のせいだと思っていた」
- 「関節の痛みは使いすぎだと思っていた」
という方も少なくありません。
皮膚症状と関節症状は、それぞれ別の病気ではなく、同じ病気による症状であることがあります。
このような皮膚症状はありませんか?
乾癬は肘や膝だけではなく、
- 頭皮の赤みやフケのような皮疹
- おへその周囲の皮疹
- 腰部から臀部にかけての皮疹
- お尻の割れ目(臀裂部)の皮疹
- 爪の変形や小さなくぼみ(爪病変)
などにも現れることがあります。
これらの部位に皮膚症状があり、関節痛や朝のこわばり、腰痛などを伴う場合は、一度リウマチ科への相談をおすすめします。
皮膚科とリウマチ科の連携が重要です
乾癬性関節炎では、皮膚症状だけでなく関節や腱、靱帯にも炎症が起こるため、皮膚科とリウマチ科が連携して診療を行うことが大切です。
近年では、皮膚症状と関節症状の両方に効果が期待できる治療薬も増えており、早期に適切な治療を開始することで、関節の変形や機能障害を予防できる可能性があります。
当院では
当院では、乾癬性関節炎を含むリウマチ・膠原病の診療を行っています。
乾癬があり関節の痛みや腫れ、朝のこわばり、腰痛などが気になる方は、お気軽にご相談ください。
次回は、当院でも積極的に活用している「関節エコー」についてご紹介します。関節エコーは、症状が軽いうちの炎症を見つけるためにも役立つ検査です。