- 2026年6月24日
- 2026年6月23日
乾癬がある方で関節痛があれば要注意 ― 乾癬性関節炎とは?
こんにちは。神戸市灘区のそうし内科・リウマチ膠原病クリニック院長の髙橋宗史です。
乾癬(かんせん)は皮膚に赤みやかさつきが現れる病気として知られていますが、実は関節にも炎症を起こすことがあります。この状態を「乾癬性関節炎(PsA:Psoriatic Arthritis)」といいます。
乾癬性関節炎とは?
乾癬性関節炎は、乾癬の患者さんに発症する炎症性関節疾患です。
関節リウマチと似た症状を示すこともありますが、関節だけでなく腱や靭帯が骨に付着する部分(付着部)にも炎症を起こしやすいことが特徴です。
また、手足の指全体が腫れる「ソーセージ指(指趾炎)」や、腰や背中の痛みを伴うこともあります。
このような症状はありませんか?
乾癬のある方で、次のような症状がある場合は乾癬性関節炎の可能性があります。
- 指や手首が痛い、腫れる
- 朝に手がこわばる
- かかとや足裏が痛い
- 腰やお尻の奥が痛い
- 指や足趾が丸ごと腫れる
- 爪の変形や凹みがある
また、次のような症状がある場合は乾癬性関節炎を発症するリスクが高いことが知られています。
- 頭皮の赤みやフケのような皮疹
- おへその周囲の皮疹
- 腰部から臀部にかけての皮疹
- お尻の割れ目(臀裂部)の皮疹
「皮膚の症状だけだから大丈夫」と思っていても、実際には関節や腱に炎症が起こっていることがあります。
早期発見が大切です
乾癬性関節炎は診断や治療が遅れると、関節の変形や機能障害につながることがあります。
一方で、早期に診断し適切な治療を行うことで、関節破壊を抑え、日常生活への影響を最小限にできる可能性があります。
皮膚症状が何年も前からあったにもかかわらず、関節症状との関連に気付かず診断が遅れてしまうケースも少なくありません。
当院でできること
当院では、診察や血液検査に加えて関節エコー検査を行っています。
関節エコーはレントゲンでは分かりにくい早期の炎症を評価することができ、乾癬性関節炎の診断や病状評価に役立ちます。
乾癬があり関節痛や腰痛を認める方、原因の分からない関節の腫れやこわばりが続く方は、お気軽にご相談ください。
そうし内科・リウマチ膠原病クリニックでは、乾癬性関節炎を含むリウマチ・膠原病疾患の診療に力を入れております。